タロット―その歴史・意味・読解法
アルフレッド ダグラス
河出書房新社 刊
発売日 1995-08
タロットのおおまかな全体像を知るための入門書として最適の一冊 2004-09-18
タロットの入門書とされている本は、すでにたくさん出回っています(というか、実際には市販されているほとんどのタロット本が入門書に最適とうたわれているのですが……)。そんな中でも、わたしはこの本を最初の入門書の一冊として強くオススメします。 なぜかというと、タロットに関するあらゆることが、非常にバランスよくコンパクトにまとめられているからです。タロットの起源と歴史、占い方、七十八枚の各カードの占い上の意味、タロットと生命の樹との対応など、一般的にタロットに興味を持った人が、知りたいことのほとんどが網羅されています。そればかりか、日本ではまだ一般的になっていない、タロットを使ったゲームの方法(占いではなく)が、紹介されているという点でも貴重です。
現在、絶版になってしまっているのが残念。
タロットの必読書 2004-07-21
この書は、タロット関係の書籍の日本語訳、ならびに日本の解説本も含めて、最高のタロット本である。 タロットの大アルカナ(これこそがタロット)には、グノーシス思想が流れており、ケルト神話などからの象徴が採用されたりという歴史がある。 また、ユング心理学の創始者であるユングがタロットを本格的に研究したのだが、この本にはそれらのポイントが上手に盛り込まれて、カード1枚1枚について「解読」されている。
占い上のカードの意味だけ解説した本が大半だが、これだけではタロットを理解できない。 この本は、タロットの何たるかを知るためには絶対に読むべき本である思う。この本を読んで、タロットの22枚の哲学を知ってから他の本を読めば面白いほど理解が深まり、カードの占い上の意味も理解した上で覚えられる。
直感を磨く! 2002-01-30
女の子なら誰でも好きなのが占いである。必ず友だちと恋占いなんかをしてキャーキャー言いながら盛り上がる。私もその例外に漏れず、タロット占いが得意である。不謹慎なようだが本当に困ったときは、まずはカードとにらめっこするのである。しかし、タロットというカードの一枚一枚の意味が分からないと、なかなか上達しない。そんなときに、この本は、カードの意味や象徴についてイメージ豊かに手ほどきしてくれる。読み進むに連れて、タロットのカードというものは、バラバラに孤立した意味を持っているのではなくて、前のカードの意味を次のカードが内容を引き継ぎながら発展していく様子がよくわかる。22枚のカードは愚者が旅に出るところから始まり、最後には愚者が旅から帰るのである。
最初の3枚のカードを具体例に上げてみよう。 0のカードは愚者である。道化の衣装を着た男が、犬に足をかみつかれながら前に進む様子が描かれている。彼は自らのうちに天才の種子を持つ狂人であり、社会から軽蔑されながらも、社会を変革する触媒の働きをする。彼はこの世の危険をこれから学習する子供なのだ。 次に続くカードは奇術師だ。彼は旅をしながら見世物を披露している。カードの数には積極的行動、個体、想像力を意味する1が割り振られている。奇術師は意識を携えて人生に望むことを意味している。絵のひとつひとつや色にも意味があり、奇術師の下着は白で、内的な純潔を示し、赤い上着は、信念の炎の色、彼の足の周りの百合は野心を象徴している。 次のカードは2で女教皇である。2という数字の意味は1という数字から発達して、2極の相互作用を表す。女教皇は宇宙を支える積極的な力と消極的な力という二本の柱の間に座し、対立する活力を吸収し、統一する存在として描かれている。 このようにカードの意味を知るごとにタロットは単なる占いの道具ではなく、古くから伝わる智恵であることがわかる。 占いを単なる迷信と片づけるのは簡単だが、カードの中に自分自身を投影することによって、そこから様々なイメージが湧き上がってくる。静かな気持ちで限りないそれらのイメージと対話していくことは、自分自身と対話することに他ならない。それによってカードは直感を与えてくれ、自分が気づかなかったようなことも指し示して見せてくれるのである。 占いに興味が無くても、カードの解説を読んでいるだけで、大きな物語を味わうことができる。誰もが夢中になれる物語だと私は思う
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